暗夜光路

LaLa DX  （2009年7月号）
「暗夜光路」　（高木しげよし）


綺麗な話だった。
綺麗過ぎて泣きたくなるほどに。

話したのは毎回電車の中だけの。
在るのは読むのをやめた本と、光を反射するブックマーカー。

世界は美しく。
光に満ちていて。

「オレの人生は幸せだった」

過去形でしか語れない現実。
そして語る姿と風景はどこまでも綺麗過ぎて
よけいに残酷。


綾瀬は絶望に過去を見るしかなくて
八重は未来を語る。

「また明日」

八重のあけすけな明るさが綾瀬を苛立たせ
同時に光にもなっていく過程が
やっぱり泣けると思う。


あのとき期待していたのはどちらだろう？
いないこと？それとも・・・？


 


最後に語るのは祈り。

安易に都合良く終わらないところがいいんだろうな。
彼の光はやがてなくなることには変わりないけれど
それでも彼の心に何かが灯ったのは確かで。

それは一歩を踏み出すための勇気だったのかもしれないし
明日を語る希望だったのかもしれない。


光が印象的な、とても綺麗な話でした。

ナイン・テン！！

LaLa DX  （2009年5月号）
「ナイン・テン！！」　（田中慧）


何とはなしに気になったおはなし。
なんというか、王道でしかもお約束で、そしてかわいかった～ｖ
短いので話的には駆け足でいながらいい感じでした。
もっとこまかく広げたらおもしろそうだなぁ・・・と。。

お話は―――
男子苦手なナナがひょんなことから野球部監督代理を務めることに・・・。
まぁ、この辺の流れはお約束？（笑）
もともとナナが男子苦手なので、なんでか影からコッソリ指導中。
紫のナ○の人ですか？とツッコミたくなったよ。
だって茂みの中からとか超笑えます。だって傍から見たらただの変人さんです。


そしてエースでピッチャーの一宮くん。
彼が問題ありかと思いきや・・・ナナががんばるんですよ。

「こわくないこわくないこわくない・・・っ」

おまじないかよヾ（＾＾）
と思いつつも、逃げまくってるのに、それでもなにげに前向きなナナが好い。
まぁ、そんなこんなで（どんななんだか・・・）
一応チームとしてまとまった感じで、大会出場。1回戦勝っちゃうし！
こんなにうまくいくわきゃないでしょ、とかいろいろ思うところはありますが
少女漫画だからね。
少女漫画にはときめきですよ！（笑）
で、ときめきの急先鋒の一宮のヤツがニブイわ天然だわタラシだわ、
ナナがメガネとったらかわいいとか、
ホントこれでもかというくらいのお約束を詰め込みましたって感じでしたが（笑）
でも王道もお約束も大好きだ！！
ってことで、おもしろかったです。


 


さて、たらしの称号を授かった一宮ですが・・・。
やりすぎです！（笑）

「おまえと甲子園目指したい」

なんのプロポーズかと思ったよ。
よくよく考えれば、自分思考回路ぶっ飛びすぎですが
でも、これだけに限らずな確信犯的なこのタラシぶりはほんとヤバイ。

「・・・泣いてていいから　一緒にいようぜ」

こんなセリフを言っちゃうヤツがピッチャーでエースだ！
これで惚れなきゃウソだろ？って感じです。
ナナがんばれ～（笑）

だがしか～し、個人的にいちばん気になるのはメガネでキャッチャーの彼だ！
二階堂くん。
好きです！（こんなところで告白しても届かないぞ、自分！）
彼は何気に世話やきくん？
一宮を心配しての発言なんだかがチラホラ・・・（カン違いかも知れんけど！）
女房役な感じで、やっぱいいよね！
あとは卯月くんとか顔好き。
って、登場人物男の子ばっかりなので選びたい放題なワケですが（オイヾ（＾＾）
新設で10人しか部員がいないのに、メンバー全員でてこなかった～。
やっぱりページ数の問題でしょうかね？
ショートは誰でしょね～。あと外野と補欠。気になってます。

片恋トライアングル

LaLa DX  （2009年3月号）
「片恋トライアングル」　（天乃忍）


さてさて、前回ぶちかまされた葛西くんは、あれで気づくのかと思いきや
（ってか、結城が無自覚にバラすか、葛西がんばって自分で自覚しろ～とか思ってたぶん、実は前回姫にお怒りでした。なにオマエが言ってんだコラー的な・・・（＾＾；）
そんなんあっても自分の気持ちを自覚せず・・・ってか、したくなかったのか？
だいぶ長らくウダウダやっておりましたが（笑）
（こんなんじゃ姫が言わなきゃじいちゃんになっても葛西は気づかなかったよ、どんだけ鈍いんだよ・・・ってことで姫、ぐっじょぶ！って気に今回はなった）

そんな葛西くんが。。
葛西くんがね！！
最後の最後に・・・やっちまった～～～！！

しかも無意識かよ。抑えらんなかったってか抑える前の所業です？（笑）
しかもやっちまったあとに気づくなよ！
という大いなるツッコミとともに。
けっこうなインパクトでございました。

パンパカパ～ン（合掌）―――気づいておめでとう＆ふられてご愁傷様です、な気持ちをあらわすとこうなりました。

トライアングル崩れたからね。
そりゃあビッグインパクトさ。
でもって葛西は気づいたとたんに奈落です（爆笑）
葛西ってかっこいいのになにげにやられキャラだよね。
そこが好き～。


 


今回結城くんが姫となにやら複雑（不可解？）な恋相談（？）をしてて
いまだに葛西の方を好きといいそうな結城に、関谷さんはやっぱり憐れですが・・・（＾＾；）
結城はどっちもスキという、そんなことを言い出してて・・・これからどうなる？
ところで、前回初登場ながら爆弾落としていきやがった姫が
これからもキーマン？
と思うとちょっと複雑な気持ちですが。。（別に姫のことキライなワケじゃないんだが・・・）
まぁ、ちょっと物語進んだかしら・・・ね？


 




はてさて、今回は葛西くんにばっかり目が行ってしまいましたが。
なにしろビッグインパクト！

とりあえず次回、葛西どう出る？ってところがとっても楽しみです。
・・・・・奈落のままだったらどうしよう（爆）

梅若捕物帳

LaLa DX  （2009年3月号）
「梅若捕物帳」　（一ノ瀬かおる）


このテの話は大好きなもので。。
怪盗梅若～～！
しかも時代劇風味ｖ
そして一ノ瀬さんはやっぱり画がかわいいので。
もうめろめろですわ～。


あらすじは
豪商の娘ハルと、その用心棒若竹。。
昔、盗人梅若に一家皆殺しの目にあっているハルは
その盗人を捕まえたくて・・・。



若竹がふだん線目なのｖ
うすらぼんを装ってるのか、餅ばっか喰って
やる気あるんだかないんだかな用心棒さんですが、
実はやっぱり・・・な設定で（王道は大好きだ～！）
でもって目を開けばカッコいいという、少女漫画のお約束のような若竹ですが（笑）
それだからですかね、めちゃめちゃツボです！

「・・・全く　大人しく守られていればいいものを」

セリフひとつひとつがもう、魅せる魅せる！

闇で綺麗で圧倒的な強さと容赦の無さ、
相反するようにやさしさが残るところが～～～！！
これで惹かれないほうがムリですよ～。

本人、“気まぐれ”言ってますが
どこからハルに捕らわれたのか・・・気になるところです。



 



「じゃあ　若竹は・・・来なくていい」

このときのハルの表情が好き。
ドキドキします。

花月姫

LaLa DX （2009年1月号）
「花月姫」　（響ワタル）


ムネがデカイよ、リースちゃん！
って、感想これかいヾ（＾＾；）
リースやっぱりかわいいです。


 


いろいろなコトがいっきに出てきていろいろびっくりしましたが。
ラシッドけっこうリースにホンキだったんだなぁ、とか（ラシッドの株けっこう上がりましたよ～）
ラシッドの母親のこととか
ファティマーに子ども？！人間と悪魔の間に子どもできるんだぁ、とかとか
いろいろありましたが。

シヴァとリース。
シヴァが何を考えて姿を消したか。
やっぱりリースのためで。
シヴァの
「あいつの傍にいて　共に逝ける」
もう、これ聞いたとき、泣ける！と思ったよ。
シヴァはどれだけリースのこと思ってるんだろう。
どれだけの想いでラシッドにリースのこと任せたんだろう。
「生涯を共にしろ」
って託しちゃうのは、リースを死なせることが何よりも辛かったから？

リースにとってもシヴァがなにより大切だと、シヴァがいなくなってあらためて気づかされたけれど。
「ただ一緒にいたかった」
もう、至言です。
リースのあの最後の決断は、やっぱり自分が犠牲になることかな、と思うけれど。
でもリースにもシヴァと一緒にいることを最後まであきらめないで欲しいかな、とも思う。
だって、それでシヴァがリースを死なせることになっても
シヴァはそれを望まない。
ジレンマですね。
でもリースはシヴァのためにやっちゃうんだろうなぁ。
ただ、リースを失ったシヴァの嘆きはちょっと見てみたい気がしますが・・・。（ヒドイ）


ふたりの願いは一緒にいること。
それは同じなのでやっぱりふたりしてしあわせになってほしいですが。
どうなるのかなぁ。


以前は悪魔の心臓ふたりでわけて、ふたりして人間に・・・とかかなぁとか思ってましたが。
シヴァが心臓取り戻したらまたリースに入れなおすってのはアリですかね？
16年（？）毎にそれをやる・・・ってのは。
ちょっとエグいか。。（＾＾；）


 


次号最終回。
どんな結末になるのか。
楽しみです。