とりかえ風花伝 ～１０

「とりかえ風花伝」（柳原望）



 


書こうかどうしようか悩んだのですが、
とっても良かったので、やっぱり書きたいな。。。と。
今（2009.1.18現在）だったら ↓ で通販できるし
（もう売切れてる巻もあるみたいですが・・・また再販しないかな）

http://www.h2.dion.ne.jp/~tensuien/





4巻以降は商業誌ではないので、それでもOKな方だけつづきへ。

1～3巻分は商業誌（LaLa DX）で連載されていたものですが
まぁ、いろいろ諸事情あったようで、途中で終わってしまった作品です。
ほかの作家さんとかでも、途中で終わっちゃって（休載だったりいろいろあるけど）
今でも待ち続けているものとかいっぱいありますが（＾＾；）
だからこういった形で読めるのはとってもうれしい。
しかも好かったんですよ～。
連載終わっちゃったのがもったいないくらいには！！



 


～10巻までで完結。
3巻の続きからで、ホントきれいに終わったなぁ。。というのが印象。
しかも切ないよ～。
白鬼丸と信貞がいれかわったときからこんな風な結末もよぎりましたが
信貞が～～～！！

もちろん、尾張平定して、風花と白鬼丸がめでたくハッピーエンドですが、
10巻表紙みたいな幸せもあったらよかったなぁ。。なんてね。



 


もともと信貞好きだったんですが、
信貞好きだとホント泣けます。
実はかなり一途なところを露呈し。。
策略家で苛烈でオレ様でわかりにくいやさしさしか見せられない信貞が
どこまでも先を見通すあの人が、いちばん解りたい人の心の中だけは見通せないでいる。
あの不器用なところがね、気になってしょうがないです。
信貞ほど懐に入れたらきっと裏切らない。
そんな風に思えるから。

それにしても親子二代にわたってフられましたよ。
それでも約束は守るんだよ。。
信貞が風樹に向ける想いって何なのかな・・・と思ったり。
風花に向ける想いは何なのかな・・・って。


信貞は風花のことも大切だったけれど、
白鬼丸のことも好きだったよね。
もしかしたら保護欲とかそういったものかもしれないけれど。
守ると決めたものはとことん。
目指すところがはっきりしているから
どこまでも非道になってしまえるけれど。
傷つかないワケじゃない。
強さと弱さと。そんなところがとっても好きです。


信貞は最初っからこのつもりだったのかな？
自分が風花幸せにするつもりだったんだろうけれど、
大切なものはどこまでも思い通りにはならなかった人なので。
オシが強いくせに詰めが甘い（笑）
実はけっこう幸薄い人ですよね、信貞さま。

風花連れて逃げちゃえよ～！
って7巻で思い、
風花、このまま信貞の手を取れよ～！
と8巻で思い、まんまと拒絶されて、
10巻でやっぱり一途なのね。。。って。


左近はやっぱりなごむし、清秀は最後おいしいところもっていきましたが
みんな味があって好きでした。狐虎も泣けたしなぁ。。
ところで、あれでうまれた子どもは誰の子なのかな・・・と思ってるんですが。
そこらへんは追及しちゃいけませんかね？（笑）










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